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優雅なローズの香り、さわやかなレモンの香りなどアロマテラピーを行う上で、なくてはならない精油(エッセンシャルオイル)とは、一体何なのでしょうか?
精油(エッセンシャルオイル)とは、ハーブなどの植物の花・葉・果実・樹皮・根などの部分からエキスを抽出さしたもので、100%天然の芳香物質を濃縮揮発性の芳香物質です。その種類は約2百種類以上あるとも言われ、各植物の抽出する部位によってさまざまな香りと機能をもち、アロマテラピーには欠かせないベースとなっています。
植物から抽出できるアロマテラピー用の純粋な精油(エッセンシャルオイル)はごくわずかで、1キロの精油(エッセンシャルオイル)を抽出するために、数トンの花が必要となる場合もあり、そのため種類によっては非常に高価な精油(エッセンシャルオイル)もあります。
例えば、ローズの精油(エッセンシャルオイル)をたった一滴抽出するために、バラの花弁を約60個も必要とするそうです。そうして純粋な精油(エッセンシャルオイル)を抽出するわけですから、とても貴重で贅沢なものだと言えますね。
このように精油(エッセンシャルオイル)は植物の生命力が凝縮された貴重なものですから、少しも無駄にすることなく、そしてその成分を傷つけることがないように、慎重かつ的確な方法で抽出する必要があるのです。

揮発性とは、液体が常温で気体になって蒸発する性質のことを言います。
精油(エッセンシャルオイル)の代表的な抽出方法は3通りあり、各植物の性質に応じてその抽出方法が使い分けられています。
水蒸気療法とは、水蒸気で蒸して芳香成分を抽出する方法のことを言います。近年最も多く用いられている抽出方法です。水蒸気留法では原料の植物を蒸留釜に入れ、蒸気を吹き込んだり釜に入っている水を沸騰させたりします。その熱によって精油(エッセンシャルオイル)がいったん気化(液体から気体に変わることです)して蒸気に溶け込み、それを冷却して再び液体にします。ここで上に浮いた芳香成分を水と分離して精油(エッセンシャルオイル)として取り出します。
この時に精油と分離された水の中には水溶性の芳香成分が溶け込んでいて、精油(エッセンシャルオイル)と精油を少し含んだフローラルウォーター(芳香蒸留水)と呼ばれる水が作られます。このフローラルウォーターも捨てることはなく、ラベンダーウォーター・ネロリウォーター・ティートリーウォーターなどとして、化粧品やヘアケア用品などに広く利用されています。

水溶性とは、水に溶けやすい性質のことを言います。
圧搾法とは、芳香成分を圧搾して搾り出す方法です。ほとんどは柑橘系の果皮から精油(エッセンシャルオイル)を作るときに利用されている方法です。果皮をローラーや遠心法による機械で押しつぶし、低温の状態にして精油(エッセンシャルオイル)だけを抽出します。この作業は、現在はほとんど機械化されてしまいましたが、昔は手作業で行われていた方法です。手作業で行ってところが3つの抽出法のなかでも、最も伝統的な方法と言えます。
この方法は熱を加えずにおこなうことができるので、素材本来の香りを極力自然に近い状態で楽しむことができるのが最大の魅力ですが、他の方法で抽出された精油(エッセンシャルオイル)に比べて 品質の劣化が早いので開封後は半年を目安に早めに使い切らなければいけなりデメリットもあります。それだけ、自然のままの香りを楽しむことができるというわけですね。
溶剤抽出法とは、芳香成分を直接溶かして抽出する方法です。ローズやジャスミンなどの繊細でデリケートな花から精油(エッセンシャルオイル)を抽出する場合には、「水蒸気留法」や「圧搾法」などでは抽出することができません。こんなときに用いる方法が「溶剤抽出法」で、原料を石油エーテル、ヘキサン、ベンゼンなどなどの有機溶剤に漬け、低温で揮発(常温で液体が気体になることです)させ、アルコールを加えるなどの作業を何度かくり返すことで、アルコールを蒸発させて芳香成分だけを取り出し、精油(エッセンシャルオイル)を完成させていきます。この方法で抽出された精油(エッセンシャルオイル)を「アブソリュート」と呼びます。
しかし、溶剤が多少残る場合があるのでこれを好まない人もいて、「アブソリュート」とその他の精油(エッセンシャルオイル)を区別する考え方もあります。

アブソリュートは、Abs.という記号で表現されます。
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